カテゴリー「教育活動」の2件の記事

2005年7月19日 (火)

川原世雲先生、埼玉県教職員研究会において講演

 去る、七月五日(火)炎暑の中、さいたま市立教育研究所において、埼玉県教育委員会・さいたま市教育委員会・埼玉県書写教育研究会主催の「脳と手書き文字」の研究会が開かれました。

 講師として招かれた川原会長は、日頃の研究成果を約一時間に亘り資料にもとづいてお話しされました。参加したのは県内の小・中学校の書写教育担当者で、手で文字を書く学習について強い関心を持つ方ばかりで、会場では熱心にメモをとったり質問をしたりと、初等教育に少なからず影響を与えるであろう意義深い研究会となりました。

 川原先生は、今回は特に350万年前に人類が直立した時点からの手の細かい動き、言語能力を始めとした人の高次な機能との関連性について述べました。文字を書くという人間の行為を文化人類学と脳科学の両面から考察した研究は今だなく、同席した埼玉大学教授の大橋修一先生(書写・書道史担当)も、まったく新しい切り口で、これから最も必要な研究分野になるであろうと評していました。

 また、字の上手さと成績のよさの関連はあるのか、もしくは手で書くことが学力向上につながるのかという質問が投げかけられる場面もありました。川原先生はこれに対し、ディスレクシア(読み書き障害)といった欧米では比較的ポピュラーになっている学習障害に言及し、それがいわゆる脳のクセであり、「美しく書ける」ことではなく、それを指向する努力をなすことによってその人の高次脳機能が育まれることを具体的な例を挙げて説明しました。

 埼玉県は他県と比べ、書道熱が高い地域として知られています。川原先生を講師に迎え、まずは「朝書道」なんか実践すると子供によいのでは、などと懇親会の席では書写教育談義に花が咲きました。書道教師がその教科に自信を回復し、将来性を確信した本当に熱い一日となりました。


2003年4月30日 (水)

当会会長、早稲田大学国語教育学会で講演


東京書芸協会会長/川原 世雲先生が、去る4月26日(土)早稲田大学教育学部にて開催された早稲田大学国語教育学会(215回/2003年度例会)にて講演されました。


題目「利き手の書字活動と脳の可塑性の関連についてー書字における平面から立体への空間認知の移行という視点からー」

国語教育に携わる方々、学校の先生方、その他多数のご傾聴をいただきました。